
「そろそろトイレかな?」と思ってトイレに座らせようと子どもに声をかけたら、「出ない」と子どもが激怒!!
そんな風に、毎日の育児で“タイミングを読む”ことに疲れてしまうことってありませんか?
特に、おむつ外しの時期や、トイレトレーニングがスムーズに進まないとき。
ママ自身がプレッシャーを感じたり、子どももペースが合わずにモヤモヤしたり…。
そんな中で近年注目されているのが、排泄のタイミングを事前にお知らせしてくれるデバイス「DFree(ディーフリー)」 です。
Instagramから試供品をお渡しするので、専門家としての意見を聞かせてほしいとのことで、実際に使ってみました!
DFreeとは?

DFreeは、超音波センサーをお腹に貼って、
「おしっこがたまりはじめたかな?」 というタイミングをスマホに知らせてくれる小さな機器です。
難しい機械ではなく、
・肌に貼るだけ
・アプリで確認するだけ
のシンプルさ。
医療現場や介護の分野では前から使われていて、発達課題などがあるご家庭からの要望により、排泄予測のデバイスが子どもの用に開発されたとのことでした。
DFreeの方から聞いたのですが、DFreeのDはdiaperで、「diaper free」という意味だそうです。つまり、開発者の想いとして、おむつに頼らない生活を目指しているという気持ちがあるとのことでした。
私も、おむつに頼り過ぎないことを大切にしているので、この想いに共感!
ぜひとも紹介したいと思い、こうしてブログを書くことにしました。
DFreeの使い方
使い方はとてもシンプルで、お腹にジェルを塗って、デバイスをテープで固定するだけ。
※事前に、アプリを入れてBluetoothにつなげる必要があります。
着け方その1:テープで留める
このようなジェル代わりの透明のシートがあり、これをデバイスの裏に貼ります。

貼るのは恥骨から指2本分くらい。

上からテープで固定して完成!

着け方その2:専用のシールで固定
このような装着用のシールがあり、これを下腹部に貼って使用します。

恥骨から指1本分くらい空けて貼り付ける。

デバイスの裏にジェルを塗る。

デバイスをはめて、固定できたら完成!

着け心地悪そうな感じですが、着けてしまえば特に気になりませんでした。
ただ、着ける位置が、けっこう下の印象なので、子どもが動き回ってしまったりすると、固定するのが難しい印象があります。
この固定の位置がずれると、正しい計測ができないんです!
なので、ここが一番難しいところかなぁと…。
肌荒れの心配をする方もいましたが、肌荒れ対策のシートもあるので、そちらで解決にはなりそうです。
膀胱の状態をどうやって計測してるの?
超音波で膀胱の状態をチェックして、
おしっこが溜まってきたらスマホに通知が送られます。
10段階で測ることができるのですが、膀胱におしっこが何%溜まっているかを計測しているのではなく、膀胱の大きさを測っています。
なので、膀胱が元から小さいお子さんはマックスが10段階中の「5」ということもあり得ます。
また、成長するごとに、6→7→8と大きくなってくるので、膀胱の成長も念頭に入れて使う必要があります。
短期的には予測ができて良い物ではあると思うので、お子さんの成長を見ながら使うのがベストと言えるでしょう!
子どもにとっても、
急に「トイレ行くよ!」ではなく、予測して声をかけてもらえるので、
心の準備がしやすくなります。
DFreeのメリット・デメリット

DFreeというデバイスがあると聞いたときに、正直な話こういうデバイスに頼らずに排泄コミュニケーションを取ってほしいと感じました。
というのも、私が普段おむつのサポートをしている方は、発達に課題のないお子さんの方が多いからです。
ASDやADHDなどの課題があるお子さんの中には、内臓感覚が弱いお子さんもいるので、そういったご家庭にとっては逆にコミュニケーションのきっかけになりうると思いました。
このことを前提に、メリットデメリットをまとめていきます。
メリット
・内臓感覚の弱い子がモニターで自己管理できるようになる
・子どもが本当にトイレに行きたいタイミングか、確認できる
・排泄予測を元に、コミュニケーションが生まれる
私がおむつ外しの中で特に大切にしていることは、親子のコミュニケーションです。
内臓感覚がわからないお子さんにとって、「おしっこしてもぞもぞする感覚わかる?」と聞かれても、ピンと来ないものです。
そういったお子さんにとっては、モニターで膀胱におしっこがどれくらい溜まっているのかが確認できると、視覚から内臓を意識しようという気持ちが芽生えやすくなるので、とても良いのではないかと思います。
また、ママが「トイレは?」と頻繁に声をかけなくても良いので、ママ側のストレスが減るということも言えるでしょう。
デメリット
・電磁波や超音波の影響
・通知が来ているのに、トイレに行かないとイライラする
・機会に頼ってしまい、体の声を聞く力の妨げになる
近年、電磁波や超音波に対する影響を気にしている方が増えてきているように感じます。
めまいや精神面での影響は、ネット上でも取り上げられていますが、不確かな情報が多い上、長時間長期間使用した子どもへの人体への影響が研究結果が出せるほど、情報が蓄積されてきてはいません。
と、言うわけで、私もわからないことが多かったため、DFreeさんに以下の回答をいただきました。
– 超音波の安全性については、国際的な厳しい基準をクリアしていますのでご安心ください。
– 超音波の安全性: 妊婦健診のエコー検査と同じく、国際安全規格 IEC 60601-2-37 に適合しています。また、超音波は常時ではなく必要な時だけ短時間使用するため、体への影響は極めて小さいです。
– 電磁波の安全性: 通信に使う電磁波は非常に微弱で、EMC試験(電磁波の安全試験)に合格しています。スマートフォンなどよりずっと安全性が高いレベルです。
参考にしてくださいね!
また、メリットにコミュニケーションのきっかけになると書きましたが、DFreeに頼り過ぎてしまうことで、逆にコミュニケーション不全になってしまうことも考えられます。
これは、DFreeに限ったことではありませんが、何事もほどほどが一番良いんですよね。
機械では測れない大切な感覚があります。
特に子どもはどんどん成長していきます。
その成長速度は機械では、測ることはできませんし、親である私も良い意味で裏切られた経験はたくさんあります。
最終的には、機械の数値よりも、自分の感覚を信じることがとても大切です。
おすすめしたい家庭
・介助が必要で、子どもが排泄について伝えられない
・子どもの内臓感覚を育てる補助として使いたい
・子どもの排泄リズムを把握したい
・コミュニケーションを大切にできる
DFreeの導入事例にも書いてあるのですが、障がいのあるお子さんへの導入で成功しているケースが多いです。
「踏み台や補助便座、おまるを買わないとトイトレがスタートできない」と考えている人も多いですが、こういったものは、必要になってから買うのがベストです!
なので、この記事を読んで、「使ったらうまくいきそう」と感じた人は、ぜひ使ってみましょう。
おむつ外しのゴールは“子どものペースで自ら動けるように”

DFreeを使う目的は、
“機械に頼りきること” ではなく、
子どもの成功体験を積み重ねるための“ちょっとしたサポート”。
タイミングが合うと、
・トイレでできた!
・トイレで排泄できると気持ち良い!
・できたからまたやりたい!
・自分から動こう!
という流れが自然に育ちやすくなります。
おむつに頼り過ぎず、デバイスにも頼り過ぎず、親子でちょうど良いを見つけていけることが、とっても大切です。
こちらの文章を読んで、
「これからのおむつ外しが楽しくなりそう」
と感じられたら、ぜひご連絡お願いします。
DFreeのスタッフさんにお繋ぎします!