「自分の親に読んでほしかった本(https://amzn.to/4dpkNaL)」という本を最近読んでいます。
この本は2024年年間ベストセラーのトップ10に入っていて、世界46か国で200万部売れている本だそうです。
友人が読んでいて面白いとは言っていたのですが、実は、本を読むのがそこまで得意じゃない私は、
「いやー買ってもなぁ…」と思っていたところ、
偶然試し読みすることができまして、最初の部分を読んだだけなのに、子育てに関する謎が1つ解決できてしまいました。
もっとしっかり読みたい!ということで本を購入しました♪
本日は、その本から学んだことを、ここで話したいと思います。
親の言いなりになる子どもはいない

私たち親は、子どもが言うことを聞かないとき、「なんでこの子は言ってもわかってくれないの!?」とイライラしてしまうものです。
私も「何度言ったらわかるの!?」と声を荒げた経験があります。
ですが、子どもは言いなりになるのではなく、「親のすることをするようになる」そうです。
思い返してみれば、私たちの育児の元になっているのは、自分の親の行動になっていませんか?
- 子どもの頃に親にされてうれしかったことは、子どもにもしてあげたい
- 親にされて嫌だったことは、子どもにはしたくない
- 子どもの頃に我慢してたから、自分の子に我慢をさせても仕方ない
これを、自分の母も、そしてその母親も、そのまた母親も繰り返しているんです。
例えば、うちの旦那は子どもの頃にあまりテレビゲームを買ってもらえなかったそうです。
クリスマスプレゼントは兄弟で1つ。
クリスマスプレゼントとしてもらえない場合は、一輪車ができるようになってからと、ゲームではなく一輪車を誕生日プレゼントに買い与えられたそうです。
一方私は、父がゲーム好きだったので、頼まずとも家にゲームがある家でした。
なので、Swichを買うとなったときも、私自身あまり抵抗がなくて、ゲームがあるからできる友達との話とかあるもんなぁーと思っていました。
ところが、旦那の方はゲームを買うことに反対!
自分は買ってもらうのにすごく大変な思いをしたからこそ、ちょっと許せないというか…そういう思いがあったようでした。
旦那と私の育ってきた環境が違うのは、このゲームの話だけでわかると思いますが、実はこの話は自分たちの親の代の環境も関わってくるものでした。
旦那がゲームを与えてもらえなかった裏話としてあるのが、旦那の祖父母と母の生活環境です。
義母が子どもの頃、生活がとても苦しかったそうで、祖父が出稼ぎに行っていたそうです。
なので、今でもお金の心配をされることがすごく多くて、もしかしたら関西だからというのもあるのかもと旦那が言っていましたが、お金がかかることに対して、かなり敏感です。
一方、私の祖父母なのですが…実は事業で一発当てています。笑
祖母なんて、家で洗髪することがなく、毎日美容室で髪を洗ってもらっていたそうです!すごー!
というわけで、ゲームを買うことにそこまで抵抗がない、今の私が出来上がってるわけですね。
子育てでイライラしてしまう原因

ゲームの話を通して、子育てのイライラの原因がなんとなくわかったと思います。
うちの旦那は、簡単にゲームを手に入れられる子どもの環境に対して、ちょっとイライラしています。笑
このイライラって何か?
自分が子どもの頃はできなかったのに、子どもはそれが簡単にできてしまっている
そこに怒っているんです。
なので、怒りの対象は、子どもではなくて、自分の経験なんです。
「そう言われると、そうかも…」と私は思いました。
というのも、私は子どもが甘えてくるときにイラッとしてしまうことがあります。
私の幼少期の話ですが、三兄弟の一番上だったので、いろいろと我慢しなくてはならない場面がありました。
母自身も兄弟の一番上で、それは承知していて、「わかるよ~お姉ちゃんって大変だよね」と言っていましたが、「ならどうにかしてよ!」と言っても何も変わりませんでした。
母からすると、姉は我慢するのが当たり前で、それを私にも同じようにしていたんです。
「子どもは親の言うことは聞かないけど、親のすることをする」
というのは、まさにこのことです。
なので、私はそんな風にはしないぞと、自分の子どもには「お兄ちゃん」と役割で呼ばないように意識をしています。
ですが、うちの長男は、「お兄ちゃん」と呼ばれることに憧れがあるようで、自分に子どもができたら「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ばせることもあるかもしれないな、と思います。
隔世遺伝のように、こうして受け継がれることもあります。
イライラはこのようにして、「それが当たり前だから」という固定概念で受け継がれていってしまうんです。
あまりイライラしない人はこんな人

知り合いに、あまりイライラしない人っていませんか?
こういう人たちはイライラしないということが、受け継がれてきているんでしょうか?
もしかしたらそうかもしれません。
ですが、その人の努力によって、イライラしない自分になれているのかもしれません。
多くのママや子どもの相談を受けてきて、「この人って柔軟でイライラしない人なんだな」と思うと、たいてい同じような職業についています。
それは、教師や保育士です。
イライラは経験によってできた固定概念が原因になるわけですが、教師や保育士は、たくさんの親御さんと話している中で、固定概念が壊されています。
- 勉強ができる子でも、謙遜する親
- 勉強に苦手意識があっても、得意なことに目を向ける親
- 子どもの行動を分析して伝える親
- とにかくほめる親
- とにかく叱る親 など
いろんな親御さんと話しているからこそ、自分が知っている親以外にもいろんな親としての考えがあることを知っています。
固定概念に縛られていないため、柔軟でイライラしてしまうことが少ないのです。
別に教師や保育士全員がそういうことができるわけではないですし、その職業じゃなきゃイライラしない親になれないというわけではありません。
教師や保育士は仕事柄、柔軟な考えを得る必要があったため、固定概念を壊す必要があり、結果としてイライラを多く手放すことができています。
なので、自分自身がどんな固定概念を持っていて、それがイライラとどうつながっているのかがわかれば、イライラを手放すことができるようになっていきます。
どうすればイライラの悪循環を断ち切ることができるか

まずは、イライラの原因が自分の子どもの頃の経験であるということを、知る必要があります。
イライラしているのは、子どもに対してではなく、自分自身の経験だったと理解をすること。
そして、他にもいろんな経験をして、育児に対するいろんな考えを持っている人がいるんだと理解をすることが大切です。
自分みたいな経験でイライラしてしまう人がいれば、別の経験があって私がイライラしない場面でイライラしてしまうことや、私がイライラする場面でもイライラせずに過ごすことができる人もいる。
自分には、こういうことでイライラしてしまうことがあると認識し、「そんな自分もいるよね」と切り離す。
そして、いつもイライラしていた場面で違う行動を選択する。
これができると、私ってすごいじゃん!違うことできたじゃん!と自信になります。
少しずつ自分の自信を積み上げて、自分が子どもにできる最良の選択が選べるように、努力をしていきたいですね。
本の内容が気になった方はぜひこちらから!
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